スクラム祭り 2025 金沢トラックで登壇してきました

はじめに

スクラムフェス神奈川でのトーク(スクラムフェス神奈川で “HUB 割引おじさん” として登壇してきました)後、「これをもとに公募形式のカンファレンスにもプロポーザルを出してみると良い」とのアドバイスをいただきました。 また、スクラムフェス神奈川ではトークを録画しないこともあり、自分としても「もっと多くの人に聞いていただきたい」との気持ちも強く、思い切ってスクラム祭りにプロポーザルを出してみました。

その結果、ドラフト会議にて金沢トラックで採択いただきました。

本記事では、自分自身の登壇部分について書いていきます。 他の方々のトークや金沢トラック全体の感想については、また別の記事として書きますね。

カンファレンス概要

今年から始まったカンファレンスで、スクラムフェスを開催している各地の会場で同時に開催します。 また、XP 祭りとも同時開催となっています。

スクラム祭りでは、以下の目的を掲げています。

  • 地域コミュニティをはじめとした濃い繋がりが持てる少人数の良質なコミュニティを生み出したり育む

  • 良質なコミュニティを繋げることで、新たな知見や経験をつむぎ出す

  • アジャイル開発、スクラムについての知見や経験、想いを共有する

私のお伝えしたい内容とも方向性が同じであることから、登壇できたことがとてもうれしいです。

スクラム祭り 2025 公式サイト
https://www.scrummatsuri.org/

スクラム祭り 2025 金沢トラック 申込サイト
https://agile-hokuriku.connpass.com/event/367958/

自分の登壇について

神奈川での登壇内容をベースに

  • いただいたフィードバックからの気づき
  • モヤっとしていた部分の、他の方のトークによる気づき

などを追加して再構成しました。

登壇資料はこちらです。
https://speakerdeck.com/aokiplayer/first-conversation-discount

伝えたかったこと

神奈川の時から一貫して、以下をお伝えしたいと思っていました。

  • カンファレンスや勉強会など、うまく対話できないのではないかと不安で参加できない人の背中を押したい
  • 過去に辛い経験があっても、その経験はきっと役に立つから大丈夫

伝えたかった人

現地に参加しているような方々には、正直不要かなと思っていました。 どちらかというと、その場にいない人(= 参加を躊躇している人)にお伝えしたい内容でした。 オンライン配信である(そして YouTube で後から見返せる)ことから、ぜひこのトークを見つけてご覧いただきたいです。

いただいた反応と気づき

登壇後、「コミュニケーション苦手な人の方が多いので、共感した」というような声をたくさんいただきました。 現地で登壇していたので、その場に参加されている方々はコミュニケーションに苦手意識を持っていないものだと思っていました。 でも、みなさんそれぞれ苦手なものに向き合ってここにいるんですね。

みなさんがどうコミュニケーションの不安を克服しているのか、ぜひ伺ってみたいと思います。 いろんなパターンがあると思うので、それを集められたらもっと多くの方が参加しやすくなりそうですね。

また、トークの中でスクラムフェス三河の以下のトークについて触れさせていただきました。

線虫から学ぶ “弱さ”が武器になるAI時代のチーム論(Keitaro Oshikata さん

その中で、「偶発的計画性理論」というものを紹介されていました。 実は神奈川での登壇時から、「単に自分がたまたま会話のきっかけを作れた」内容をお話しして意味があるのか?とモヤモヤを抱えていました。

しかし、Oshikata さんの話されていた

キャリアや学びのほとんどは、偶然の出来事から生まれる 必要なのはその偶然を活かす準備

という言葉で、すべてが繋がった気がしました。 偶然だったけど、自分はその機会を活かせていたんだと納得しました。

Oshikata さん、本当に素晴らしいトークありがとうございました。

さらなる気づき

トークへの Discord でのコメントで 「どっちかというエフェクチュエーション的な話に聞こえました!」 という内容をいただきました。 Gemini の DeepResearch に “エフェクチュエーション” を調べさせたところ、以下のようなもののようでした。

エフェクチュエーションとは、未来は予測不能であるという前提に立ち、壮大な目標から逆算するのではなく、今ある手持ちの手段(自分自身、知識、人脈)から「何ができるか」を問い、行動を始める意思決定理論です。期待されるリターンを追うのではなく「許容可能な損失」の範囲で小さく始め、協力者と共に目的を共創し、予期せぬ出来事さえも機会として活用します。これにより、計画に依存せず、自らの行動を通じて市場や未来そのものを創造していく、熟達した起業家特有のアプローチを体系化したものです。

偶然を活かすために「準備していた」点もありますが、偶然に出会った際に「自分の手持ちの何が使えるのか」というアプローチを取っていたので、エフェクチュエーションだったかもしれません。 むしろ、「計画的偶発性理論」「エフェクチュエーション」両方の側面を持っていたようにも思えました。

「計画的偶発性理論」も「エフェクチュエーション」も、聞いたばかりで深くまでは理解できていないので、さらに文献にも当たってみようと思います。 とても興味が湧きました。

登壇というアウトプットしたことで、フィードバックによりさらなる気づきが得られたことも、本当に価値があったと感じています。

Special Thanks

今回、スクラムフェス神奈川での登壇時の反応として引用させていただいた ナカグチさんあらたまさん 、本当にありがとうございました。 私のささやかな行動を受け取り、その価値を気づかせてくれたナカグチさん、コミュニティを作る立場として私のような辛い立場の人間を作らないという強い信念をお持ちのあらたまさん、素晴らしい方々です。

また、引用こそしていませんが、スクラムフェス神奈川のメンバーがあたたかな言葉をかけてくださったので、今回の金沢での登壇ができました。 本当にありがとうございます。

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