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iOS Swift

簡単なdelegateのサンプル

はじめに

iOSアプリでは、delegateが非常によく利用されます
トレーニングで紹介していると、初めての人には「delegateオブジェクトに用意したコールバックメソッドが自動的に呼ばれる」ことの理解が難しいように感じました
そこで、ごく簡単なサンプルを利用してdelegateの仕組みを紹介してみます

検証環境

Xcode 10.2
Swift 5

サンプルコード

delegateを利用するクラスとdelegateプロトコル

まずは、delegateを利用するMyClassクラスの定義とdelegateであるMyDelegateプロトコルの定義です
MyClassのshow(text:)を呼ぶと、自身のプロパティとして保持するdelegateのonShowCalled(withText:)を呼ぶ実装となっています

class MyClass {
    var delegate: MyDelegate?
    
    func show(text: String) {
        self.delegate?.onShowCalled(withText: text)
    }
}

protocol MyDelegate {
    func onShowCalled(withText text: String)
}

delegateに準拠したクラス

delegateはプロトコルなので、利用する際にはそのプロトコルに準拠して内容を実装したクラスが必要です
MyAdopted1とMyAdopted2の2つを用意し、それぞれ実装の異なるonShowCalled(withText:)を用意しています

class MyAdopted1: MyDelegate {
    func onShowCalled(withText text: String) {
        print("MyAdopted1: \(text)")
    }
}

class MyAdopted2: MyDelegate {
    func onShowCalled(withText text: String) {
        print("\(text) from MyAdopted2!")
    }
}

delegateを指定

MyClassのインスタンスに、上記のMyAdopted1およびMyAdopted2をdelegateとして指定します
MyClassのshow(text:)を呼ぶと、delegateとして指定したオブジェクトのonShowCalled(withText:)が実行されているのがわかります

let anObject1 = MyClass()
anObject1.delegate = MyAdopted1()
anObject1.show(text: "Hello")

let anObject2 = MyClass()
anObject2.delegate = MyAdopted2()
anObject2.show(text: "Hello")

MyAdopted1: Hello
Hello from MyAdopted2!

まとめ

普段、プログラマは上記の「delegateに準拠したクラスの作成」と、「delegateを指定」部分を書くことが多いと思います
delegateを利用するクラスを一度実装してみることで、delegateの仕組みについての理解が深まるのでおすすめです
今回作成したサンプルコードは、GitHubに置きました
- aokiplayer/DelegateSample