今回 10 回目の開催となる、iOSDC Japan 2025 で LT を採択いただき、トークしてきました。 前回は 2019 の LT なので、実に 6 年ぶりです。
その登壇について、ふりかえってみます。
iOSDC Japan は参加者も年々増え、プロポーザルの採択も狭き門となってきています。 私は企業研修のトレーナー、そして最近はスクラムマスターとしての仕事が増えていることもあり、Swift や SwiftUI の最新の機能や実開発での深い知見は持ち合わせていません。
ただ、iOS に少しでも関係していてかつ「自分しか知見のないもの」という観点で、前回と同じ Mac の環境構築の話にしました。 年月が経っていたこともあり、取れる手段も変わっていたので、ちょうど良いかなと思いました。 私の肌感ですが、独自性の強い内容であれば比較的採択いただきやすいのかなと思っています。
直接的に iOS アプリに組み込めるような内容でなくても、広くトークを採用しているのも iOSDC Japan の特徴のように感じています。
トークの内容は「研修で利用する多数の Mac を以下に効率よく同じ状態にセットアップするか」というものです。 Apple はセキュリティを強化するための仕組みを次々と導入しており、その影響で我々のできることの自由度が下がっています。 その制限された中で、その仕様を調査したり試行錯誤してベターな方法を探っています。 Mac 自体に詳しくなるので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。
トークのスライドは、以下をご覧ください
動画は、いずれ fortee からも YouTube の録画が視聴できるのかな?
私のトークの内容は、必要となる人は少ない(ほぼいない)のでどうかなと思っていました。 ただ、終わった後に「CCC は自分も昔使ってた」など、話しかけていただける方もいらっしゃいました。 また、Twitter でも「有用な知見だ」というようなコメントもいただいていました。誰か 1 人にでも役に立つのであれば、発信は続けていきたいです。
また、ネットワークチームの シークレット LT でも「温かみのある」キーワードを使ってくれたり、みなさんの記憶には多少なりとも残ったようです。
個人的には、LT らしい LT ができたかなと思ってます。
他の方々はよく練り込んで内容を取捨選択し、時間内でしっかりと伝わる素晴らしい LT をされていました。 一方、私は「限られた時間内で時間を超過するかどうかギリギリのラインで、勢いに任せて話す」緊迫した昔ながらの LT でした。 賛否はあるかと思いますが、このスタイルは気に入ってます。LT 大会はお祭りですし。
iOSDC は技術系カンファレンスながら、「交流の場」としてのスタンスを貫いています。そのため、運営のみなさんは毎年、交流するための取り組みをさまざま取り入れています。
そこが、私が「iOSDC Japan は一番好きなカンファレンス」と言い続けている点です。
初登壇の 2019 年はとても不安でした。たまたまオープニングで隣にいた方(@rikusouda)に話しかけ、仲良くなりました(その時にも、主催の長谷川さんが “ぜひ交流を楽しんください” という趣旨のことをおっしゃっていたように記憶しています)。 今年はその方が LT の私の直前という並びであり、何か感慨深いものを感じました。
また、その年にはルーキーズ LT の練習会にも参加し、そこで一緒に練習した方々とも今でも繋がっています。
技術を学び・持ち帰ることも大切ですが、技術を楽しむには仲間を作るのはもっと大切だと思っています。 このような場で、2 度も発表の機会をいただけたことに感謝します。
またプロポーザル応募します!